ベトナム国首都ハノイの19世紀から21世紀に至る都市形成過程の研究に関する総合データベースである。

 本計画は、地図資料とGISデータ(1831年から2005年), 3次元モデリング・データ、地簿資料(1807年~1888年)、村落変遷資料、遺蹟・碑文関連拓本資料、紅河デルタ堤防資料、遺跡・旧跡資料、住民聴取資料、衛星画像・航空写真資料、ボーリング等地質資料、降雨量等を含む都市基盤データ資料、微地形DEMデータ、研究成果報告書等資料、その他のプロジェクト公開資料など3618件のデータ・資料からなり、首都ハノイの地下・地表・地表を統合した都市研究のための総合データベースである。

 現地ベトナム・ハノイ、及びフランス国立図書館・文書館で収集した資料、研究期間中にフィールド調査の住宅悉皆調査などで収集し、また現地ハノイの諸機関と共同で調査したフィールド・データ、新たに作成したGIS(地理情報システム)によるベクター地図(1:2,000市街図など)、高精細3次元景観モデル・データ(8万地物)など、極めて貴重な資料やデータを含む。本データベースは、ハノイの都市研究、自然地形・環境や紅河デルタの自然・文化の研究のほか、比較都市研究、東南アジア研究、ベトナム史、中越関係、文化人類学、社会学などの研究に大きく貢献するものと期待している。

 本データベースは独立行政法人日本学術振興会、平成22年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費) 課題番号228018 の助成によるものである。

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